伝染性紅斑の流行について
更新日:2024年12月10日
伝染性紅斑にご注意ください
感染症発生動向調査において、千葉県内の令和6年第48週(11月25日から12月1日まで)における伝染性紅斑(リンゴ病)の定点当たり患者報告数【注釈】が、国の定める警報基準値の『2.0』を上回りました。現在県内で大きな流行が発生しているため、家庭、保育園、幼稚園、学校、施設等において手洗いや咳エチケットなど感染対策をお願いします。
【注釈】
定点当たり患者報告数とは、感染症の発生状況を知るため、一定の基準に従い、感染症発生状況を報告する医療機関において、1週間に診断した患者報告数を報告定点医療機関数で除した数です。
伝染性紅斑とは
伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19が原因で起こる流行性の発疹性疾患で、幼児、学童等の小児に多い病気です。両頬に蝶翼状の紅斑が出現する特徴があり、リンゴのように赤くなることから「リンゴ(ほっぺ)病」と呼ばれることもあります。ほとんどの場合、合併症を起こさず自然に軽快しますが、妊娠中(特に妊娠初期)に感染した場合、胎児の異常(胎児水腫)や流産が生じることがあります。
感染経路
主な感染経路は、飛沫感染もしくは接触感染です。発疹が出現する前の風邪様症状の時期が最も感染性が強く、特徴的な紅斑が出現した時点では、周囲への感染性はほとんどないとされています。
症状
症状は、左右の頬が赤くなり、かゆみを伴うこともあります。太股や腕を中心に、レース様の赤い発疹が出て、かゆみを伴うこともあります。発疹のピークは3日から4日目で、1週間から2週間で次第に消えていきます。熱は出ないことが多く、まれに咳などの軽い風邪症状を伴うことがあります。関節痛や関節炎は小児では少なく、成人で多く見られます。妊婦では胎児の異常や流産が生じることがあるため、特に注意が必要です。
予防、治療
ワクチンや特別な治療法はなく、対症療法が行われます。自身がかからないため、人へ移さないために手洗いの励行や咳エチケットなど基本的な感染対策の実施を徹底しましょう。特に、妊娠中あるいは妊娠の可能性がある方は、人混みや症状がある方との接触の機会は可能な限り避けましょう。
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問い合わせ
健康福祉部 健康増進課 予防係
〒273-0195 千葉県鎌ケ谷市新鎌ケ谷二丁目6番1号 総合福祉保健センター1階
電話:047-445-1390
ファクス:047-445-8261
