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ありのみ便り 令和8年5月15日号

更新日:2026年5月19日

縄文時代の鎌ケ谷住民

私たち、鎌ケ谷市住民のはるか昔の先人たちに関するシンポジウム「埋もれた家に眠る人骨」が3月8日、きらり鎌ケ谷市民会館のきらりホールで開かれました。
市内の縄文時代の遺跡、根郷貝塚で見つかった約5000年前の人骨を調査・分析した考古学者や人類学者計7人が、市内外から訪れた約300人の聴衆を前にその成果を発表しました。
根郷貝塚はファイターズ鎌ケ谷スタジアムの北側にあります。1978年の市の発掘調査で一つの竪穴住居跡から6体の人骨が発見されました。東関東(特に東京湾に面した地域)では、利用しなくなった住居の床面に亡くなった人を安置する「廃屋墓」が多く見つかっており、根郷貝塚にも「廃屋墓」があったというわけです。
廃屋を墓にするとは、現代人の埋葬や墓に対する概念・感覚とはかなり違うようですが、一か所に6体の埋葬状況から「同時に亡くなった家族では」などと考えてしまいますね。
それらの疑問について新潟医療福祉大学の佐宗亜衣子講師らのグループが、骨の形態観察やDNA解析を通じた総合分析を行ってきました。その結果、人骨は男性と女性3体ずつで、年齢は男性が30代から50代前半まで、女性は50代以上とわかりました。全員きゃしゃな体格だったようです。また、埋葬は同時ではなく時間差があること、近しい母系関係にはない、つまり母子、祖母と孫などという関係にはないこともわかりました。
これらのことから例えば、「フグ中毒で家族が同時に亡くなった」というような状況は考えにくくなったようです。佐宗講師らは今後も研究を続けるそうで、父系関係など新たな事実が明らかになるかもしれません。
現在、根郷貝塚は埋め戻されて梨畑となっていますが、近くを通るたびに「あの6人の縄文人たちは、どのように生活し何を考えていたのだろうか」と思います。
市内には3万年近く前から人が住んでいたと考えられ、旧石器、縄文、古墳、奈良、平安など各時代の遺跡があります。ただ、なぜか縄文時代と古墳時代の間の弥生時代の遺跡は見つかっていません。台地のため稲作に適さず人が住まなかったのか、あるいはまだ発見されていないだけなのか。さて、どうでしょうか。
流動的で先行き不透明な世の中ですが、時には遺跡や文化財に触れて(いにしえ)に想いをはせるのもいいでしょう。
市郷土資料館には、多くの文化財が展示されています。根郷貝塚の女性人骨1体もほぼ完全な形で展示されています。お出かけください。

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総務企画部 企画財政課 企画政策室

〒273-0195 千葉県鎌ケ谷市新鎌ケ谷二丁目6番1号 市庁舎3階

電話:047-445-1073

ファクス:047-445-1400

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