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ウクライナから避難してきて

更新日:2023年2月1日

市長と避難されてきたご家族
市長とオルガさんご家族

 はじめまして!
 昨年7月にウクライナから避難し、12月から市の会計年度任用職員(臨時職員)となった、ナセドキナ オルガです。
 仕事の一つとして、広報かまがやにコラムを掲載することにになりました。初めての経験なので、自分自身も楽しみにしています。
  
 はじめに、自己紹介をさせていただきます。私は、ウクライナ東部にあるドンバス地方の出身です。母国語はスルジク語で、文法や発音にロシア語とウクライナ語が混ざっています。今は、日本語を理解するため、日本語教室に通うなど日々勉強しています。
  
 私は、「石炭の贈り物」という意味を持つ小さな街のブフレダールで育ちましたが、残念ながら今、ロシアのウクライナ侵攻により思い出の風景はありません。
 若い頃は、ごみ処理などの衛生環境も悪く、他の国への憧れもあり、早く故郷を離れたいと思っていましたが、今は、私の記憶にある大切な引き出しを消されてしまったような気がします。
 いつか、故郷へ帰った時、何を目の当たりにするのか、怖くなる時があります。そして、両親が住む町のクラホフに戻り、廃墟やがれきとなった実家から両親を探すことになるのではと、大きな不安が脳裏をよぎります。
 今、両親は元気にしていますが、ウクライナに残っているということで、明日何が起こるか分かりません。私が今暮らしている日本の生活とは全く異なります。
  
 皆さんに、ウクライナを知っていただくために、これから何回かにわたり、私自身のことも含めて、書かせていただければと思います。
 私には、かわいい2人の息子がいます。今は市内の保育園に元気で通っています。私自身は、ウクライナで、これまでにファッションや民芸品のデザイナーとしての教育を受け、また、哲学も学んできました。
  
 昨年までは、ウクライナのことについて知っている方はほとんどいらっしゃらなかったのではないでしょうか。
 ウクライナは侵攻によって歴史と独自性を奪われてしましました。ウクライナ国民は、独立国家になって31年経った今、その意義を理解し始めています。
  

 ウクライナからたくさんの女性や子どもが世界中に避難していますが、私は、日本、鎌ケ谷市に来ることができ、とても幸運だと感じています。そして、ウクライナへの支援はもとより、私自身に対しても、たくさんの応援をいただき、心から感謝しています。
 これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
  
広報2月1日号はこちら

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