更新日:2026年8月12日
一堂に展示された文化財の資料
第32回ミニ展示「大集合!鎌ケ谷の文化財」が鎌ケ谷市郷土資料館で開催中です。
今年は、市指定文化財の「鎌ケ谷大仏」が建立されて250年、国登録有形文化財の「澁谷家住宅(主屋)」が建築されて200年の節目に当たります。両文化財のほか他の市指定文化財に関する写真パネル、古文書、地図など約50点の資料が展示されています。
「鎌ケ谷大仏」は、安永5年(1776年)に鎌ケ谷宿の大国屋(福田)文右衛門が先祖供養のために建立したのですが、これまで知られていた村明細帳には大仏についての記述はみられなかったそうです。ところが令和6年度の調査で、市内の旧家に保管されていたふすまの下張り文書から見つかった村明細帳の断簡(古文書の断片)に、組頭の文右衛門が安永5年に村の墓地に金仏(かなぶつ)の釈迦如来坐像を建立したと書かれており、初めて村の資料で確認されました。今回、通常非公開のこの村明細帳も関係資料として展示されています。
文政9年(1826年)に建てられた木造寄棟造の「澁谷家住宅(主屋)」は、幕末に倒幕運動に身を投じた志士、澁谷総司の生家です。今回の展示では、総司が兄に宛てた手紙(複製)や家の方向・位置・構造などの吉凶を示した家相図などが並べられています。家相図は、主屋の間取りが記載され、周りに土蔵、厩(うまや)、物置、木具屋(木小屋)や裏山なども描かれ、当時の下総地方の上層農民の住居を知ることができます。佐津間村の名主を務めた家だけにかなり広い敷地だったことがわかります。
このほか、今年2月に市指定文化財になった「小金牧大絵図」の実物も展示されています。小金牧は江戸時代の幕府の牧場で、現在の市域の一部にあった中野牧、下野牧など5牧からなり、北総台地に所在しました。小金5牧を網羅した「小金牧大絵図」は、中野牧と下野牧の牧士を務めた市内の三橋家に伝わったものです。市内に今も残る中野牧の捕込(とっこめ)や野馬土手のほか、水場など馬の管理に必要な施設が詳細に描かれています。牧は手賀沼、印旛沼、江戸川、利根川にぐるりと囲まれ、どのような環境に位置していたのか全体像がわかるようになっています。また、海は袖志賀浦と記されており、当時は江戸湾を袖志賀浦と呼んでいたことを知りました。
市の文化財への理解がより深まると思いますので、お出かけください。展示は9月27日までで、入場無料です。なお、展示期間中に一部資料は入れ替えがあります。
大仏の記述がある村明細帳
澁谷家住宅の関連資料
小金5牧が描かれている「小金牧大絵図」
総務企画部 企画財政課 企画政策室