更新日:2020年7月6日
森の中を通る小路
梅雨空が一休みし、久しぶりに顔を見せた青空と日差しに誘われ、鎌ケ谷市南部の「市民の森」に出かけてみました。
南部公民館の奥にある市民の森は、広さ約1万2,000平方メートルで昭和61年に市の公園として整備されました。キャンプ場が併設された小さな森です。森はコブシ、ヒノキ、クヌギ、スギ、サワラ、メガシなど34種類の樹木で構成されています。
正面入口ではなく、南部公民館裏から入りました。公民館長に「この時期はアオダイショウが出ますよ」と言われたので、足元周辺を注意しながらゆっくり歩きます。森の中は、梅雨時特有の湿った空気に包まれ、柔らかな土と落ち葉の地面に木漏れ日がちらちらと差し込みます。時折、野鳥の鳴き声も聞こえます。久しぶりに森林浴ができ、気分がすっきりしました。
小路を進み、幸いヘビに出会うことなくキャンプ場に出ました。キャンプ場は、給水設備、かまど、キャンプファイアー場などが整備されており、テントサイトは10張分あります。木製のテーブルとベンチもいくつか用意されており、その一つに年配の女性二人が座って話し込んでいました。キャンプ場は福太郎アリーナ窓口に申し込めば利用できますが、現在は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため利用時間は午前9時から午後9時までとなっています。
市民の森は、市指定文化財の「根頭(ねず)神社の森」と隣接しています。こちらの森はアカガシ、コブシなどの本殿林とそれを囲むスギ、ヒノキの人工林で構成され広さは約8,000平方メートル。鎮守の森にふさわしい厳かな雰囲気が漂っています。本殿の奥には、胸高直径3.48メートルのスダジイの巨木がそびえています。幹から太い枝が大きく張り出した力強い姿は、まるで森の木々たちのリーダーのようにも見えます。
市内で森林浴を楽しめる森は、市民の森・根頭神社の森のほか、市北部の粟野地区公園(粟野の森)もあります。粟野の森は、ほとんどが自然林で広さは約5万6,500平方メートルです。市内の南部と北部にあるこれら二つの森は、緑豊かな鎌ケ谷を象徴する場所です。
キャンプファイアー場と炊事場の建物
テーブルとベンチも設置されている
スダジイの巨木
総務企画部 企画財政課 企画政策室