大津川緑道 令和2年3月24日

更新日:2020年4月1日

菜の花と浄化進むせせらぎ


北部公民館(後方の建物)に続く緑道

 春の日差しに誘われ、鎌ケ谷市北部を流れる大津川沿いの緑道を歩いてきました。

 

 緑道は、北部公民館横の白幡橋から上流の母路橋手前までの約270メートル。木道と木の柵が備えられ、川岸には菜の花が植えられています。ぽかぽか陽気に菜の花の黄色と緑、そして川のせせらぎ。春を全身で感じ、のどかな気分に浸れたひと時でした。

 

 大津川緑道は、水質が悪化していた大津川をよみがえらせ、安らぎと潤いが感じられる場を作ってほしいという多くの市民の陳情を受け、平成13年度に市が休耕田などを借り受けて整備しました。以来、散策や犬の散歩などに訪れる人も多く、散策エリアとして市民に楽しんでもらっています。

 

 大津川は市内に源を発し手賀沼まで北流する川で、白幡橋から手賀沼への流入地点までの約7・9キロメートルは一級河川に指定されています。一般に、一級河川は利根川や江戸川のような大きな川だけと思われがちですが、治水、利水上特に重要な川は大津川のように大河でなくても国が一級河川に指定します。

 

 その大津川では、鴨たちが気持ちよさそうに泳いでいました。手賀沼近くでは鯉をよく見かけますので、この辺りにもいるかなと探したのですが、見つけることはできませんでした。ただ、近くで農作業をしていた男性は、鯉を見たことがあると話していました。この時期、水深は1メートルもないようで、底まで見えます。水はだいぶきれいになったようです。

 

 かつての大津川は生活排水が流れ込みかなり汚れていました。この汚水が手賀沼の水質悪化の大きな要因にもなっていました。しかし、市内では下水道や浄化槽の整備が進み、各家庭が調理くずや食用油を流さないようにするなど努めたことにより、水質はかなり浄化されました。さつま幼稚園に近い山王橋下での水質調査では、透視度が平成10年度は14-30センチほどでしたが、30年度は50-100センチほどに改善しました。また、数値が低いほど水がきれいなことを示すBOD(生物化学的酸素要求量)も、10年度平均の21・8ミリグラム・リットルから30年度平均は6・1ミリグラム・リットルまで減少しています。

 

 緑道が整備され花が咲き誇っても、きれいな川がなければ安らぎも潤いも感じられません。大津川の流れをさらにきれいにしたいものです。


黄色と緑が鮮やかな菜の花


気持ちよさそうに泳ぐ鴨


水質がかなり改善した大津川

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