かまがや取材日記 新発見!鎌ケ谷のたからもの 令和5年11月22日

更新日:2023年11月28日

令和4年度に寄贈、新発見の資料


錦絵の「徳川時代貴婦人の図」

 鎌ケ谷市郷土資料館で、展示「新発見!鎌ケ谷のたからもの」が開かれています。
 展示内容は、令和4年度に市民から寄贈・寄託された文化財や、市が調査・発見した新資料の主なものです。具体的には、明治・大正・昭和期の文書、絵画、写真、民具や縄文期の土器片などです。
 中で目を引いたのが、錦絵の「小供風俗」(明治29年)と「徳川時代貴婦人の図」(明治30年)です。錦絵とは多色刷り木版画の浮世絵の一種です。「小供風俗」では羽子板遊びや目隠し鬼ごっこに興じる少女たちが生き生きと描かれています。「徳川時代貴婦人の図」は花を飾った牛車の周りにたたずむ貴婦人たちの優雅な姿が印象的です。どちらも色彩がとても鮮やかで、120年以上前のものとは思えません。きっと保存状態がよかったのでしょう。
 昭和期では、千葉県立鎌ヶ谷高校の資料が興味深かったです。鎌ヶ谷高校の開校は昭和46年で、鎌ケ谷町が鎌ケ谷市に移行したのと同じ年です。高校設置は市制移行の条件だったため、この年に急いで開校したようです。沿革年表には昭和46年の1月8日に用地造成起工式が行われ、3月31日に仮校舎竣工、4月1日に開校とありました。起工式から開校までわずか3か月です。鎌ケ谷中学校の体育館を借りて行われた開校式・入学式(4月17日)の写真も展示してあります。当時の慌ただしい様子が伝わってくるようです。
 また、昭和初期に使われていた蓑(みの)、籠(かご)、ふるいなどの農具や羽子板など遊具、向山No.1遺跡や木戸脇貝塚から出土した土器片、石器も展示されています。
 このほか、中佐津間の旧家、澁谷家から寄贈・寄託された資料約2万4000点の中からは、澁谷家出身の幕末の志士、澁谷総司の直筆の手紙や手習い、直筆の可能性が高い写本が並べられています。
 様々な時代の様々な文化財が盛りだくさんです。展示は令和6年2月10日まで開かれています。お出かけください。


鎌ヶ谷高校の資料


蓑(みの)、籠(かご)などの農具


澁谷総司の手紙

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