更新日:2025年6月18日
今年(令和7年)は5年に1度行われる国勢調査の年です。
国勢調査とは、日本に住む外国人を含めたすべての人と世帯を対象にした最も重要な統計調査です。なぜ最も重要かと言うと、日本の現在の姿を映し出す「鏡」だからです。
国は領土だけでは成り立ちません。そこに、どれだけの人が住んで、どんな活動をするのかで国の姿が決まってきます。国勢調査は人口や世帯数、性別・年齢・国籍の割合などを明らかにします。
国勢調査によって得られたデータは、さまざまな分野で活用されます。例えば、電力などの需要把握や商品開発、地方交付税の算定、少子高齢化対策、災害の被害予測などのほか、将来の人口推計にも使われます。現在を映す「鏡」であるとともに、将来への「羅針盤」でもあります。
第1回調査は1920年(大正9年)に行われ、今回は22回目。1回目から毎回、調査員が9月下旬に各世帯を訪問して調査票を配布し、10月1日現在のデータが集められます。調査日は「冬の積雪」「夏の炎熱」「春の旅行遊山」を避けて秋に絞られ、「必ずしも農繁期ではない」などの理由から10月1日に決まったそうです。
国勢調査への回答は法律で義務付けられていますが、前回(令和2年)の回答率は約8割でした。鎌ケ谷市内の回答率もほぼ同じです。未回答の約2割分は住民基本台帳を基に推計しています。ただ、住民基本台帳からは産業別・職業別の就業者数、昼間と夜間の人口の違いなどのデータは得られません。このため、国勢調査を行う必要があるのです。
正確な国の姿を知るため、回答率は100%に近付けたいものです。回答は調査票を郵送するほか、インターネットでもできます。9月下旬に調査票が配布されましたら回答をよろしくお願いします。
また、鎌ケ谷市では調査票を配布する調査員も募集しています。市内には875の調査区(1調査区は50世帯から100世帯)があります。現在、約300人のかたが応募してくれていますが、最終的に350人ほどが必要と思われます。報酬は1調査区あたり5万2千円程度です。関心のあるかたは市役所行政室(電話:047-445-1056)までお問い合わせください。
前回の調査結果を前々回と比べると、人口は1億2614万6千人で0.7%減り、65歳以上人口の割合は26.6%から28.6%に上昇しました。また、外国人人口は83万5千人増え割合は1.5%から2.2%となりました。
今回の国勢調査は、どんな日本を映し出してくれるでしょうか。
総務企画部 企画財政課 企画政策室