更新日:2024年12月12日
近年、全国の梅毒患者数が増加しています。
千葉県内では、2023年の報告数は1999年に感染症法が改正されて以降最大の件数となりました。
梅毒について知識を持ち感染予防することで、感染拡大防止に努めましょう。
第1から2期の症状では痛みや痒みを生じないこともあり、治療をしなくても症状は消えることがあります。
しかし、体内から病原体がなくなったわけではないため、感染力は残り病気は進行していきます。
現在では早期から治療を開始する例が多く、抗菌薬が有効なことなどから、晩期顕性梅毒に進行することは稀であるといわれていますが、十分に治療されるまで自己判断で治療を中断しないようにすることが重要です。
妊娠している人が梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、死産・早産・新生児死亡・奇形が起こることがあります。(先天梅毒)
生まれた時には異常がなくても、遅れて症状が現れることもあります。
感染部位と粘膜や皮膚が直接接触しないよう、コンドームを使用することが有効です。
ただし、コンドームが覆わない部分の皮膚などでも感染がおこる可能性があります。
皮膚や粘膜に異常があった場合は、性的な接触を控え早目に医療機関を受診しましょう。
県の保健所(健康福祉センター)では、匿名・無料で梅毒検査を受けることができます。梅毒に感染したかどうかは、医師による診察と血液検査(抗体検査)で判断します。症状がある場合は医療機関を受診しましょう。
梅毒の感染が分かった場合は、周囲で感染の可能性がある方(パートナー等)にも検査をすすめ、必要に応じて一緒に治療を行うことが重要です。
また、症状が消えても医師の指示に従い、完治するまで治療は続けましょう。
治療が終了しても再感染することがありますので、パートナーの治療やコンドームの使用など引き続き感染予防に努めましょう。
(千葉県)主な性感染症について(クラミジア・淋菌等)(外部サイト)
健康福祉部 健康増進課 予防係