かまがや取材日記 令和7年度子ども議会 令和8年1月22日
更新日:2026年2月3日

緊張気味の面持ちの議場の小学生議員たち
令和7年度の子ども議会が1月22日、鎌ケ谷市役所議場で開催されました。子ども議会は、小中学生に街づくりを考えてもらい、議会や行政の仕組みを知ってもらおうと毎年開かれ今年は42回目。今年は市内9小学校の代表9人(6年生)が議員として発言しました。質問と市執行部の回答の要旨を紹介します。
石黒 杏海 議員(北部小)「この夏も猛暑でした。調べたところ、北部小校区には危険な暑さを一時的にしのぐ施設『クーリングシェルター』が6か所あることがわかりました。暑くて屋外で遊べない時、小学生が『クーリングシェルター』を利用できるよう数を増やし、スペースも広げもらうことは可能ですか。また、エアコンのある体育館を放課後に小学生に開放してもらえないでしょうか」
市「市では令和6年度から、猛暑時に誰でも一時的に暑さをしのげる冷房の効いた施設『クーリングシェルター』の運用を始め、令和7年度は公共施設21、民間施設9の計30施設を指定しました。利用状況を確認したところ、収容人数などゆとりのある状況でしたので、当面は30施設で運用し、協力施設の募集を行っていきます。小中学校の体育館は、順次、エアコンを設置していますので、今後、開放を検討します」
片橋 夏帆 議員(南部小)「南部地区は公園の数が少ないと感じます。調べると、南部地区は農地や樹林地が広がり白旗緑地や蛍の里などもあり、市が自然との共生を重視した街づくりを進めていることも公園の少ない理由の一つと分かりました。ボール遊びができる公園をつくってほしいのですが、整備の予定があるか教えてください。今ある公園には駐輪場が少ないので、駐輪場も検討してください」
市「公園は健康増進、景観形成、災害時の避難場所などの役割があり、子どもから高齢者まで多くの方が利用しています。公園新設には、用地確保や維持管理など課題があり、現時点では計画はありません。公園内のボール遊びについては、事故やトラブル防止の観点から原則禁止としていますが、小学校校庭の開放などでボール遊びの機会を確保しています。駐輪スペースの確保は、安全に配慮しながら個別に検討していきます」
村中 結栞 議員(東部小)「私は青森県で生まれ、5歳の頃に家族で鎌ケ谷市に引っ越してきました。両親は引っ越してきて初めて鎌ケ谷大仏を知ったそうです。鎌ケ谷大仏は地域の人には親しまれている釈迦如来像ですが、他市や他県の人にも広く知ってもらうため、電車内に鎌ケ谷大仏の宣伝ポスターを掲げるのはどうでしょうか。市のPRになると思います。また、新たに市をPRする計画などあったら教えてください」
市「鎌ケ谷大仏は、今から250年前に鎌ケ谷宿の豪商が先祖供養のためにつくった大仏です。市指定文化財の第1号で、欠かすことのできない大切な文化財です。市では毎夏、北総線車内にオリジナル広告を掲げ市の魅力を発信していますので、鎌ケ谷大仏を取り上げたポスターを作成することも検討させてもらいます。文化財とともに、各種イベントや進行中の新鎌ケ谷駅南側の開発などの魅力も発信していきます」
井上 結月 議員(鎌ケ谷小)「鎌ケ谷小は歴史のある学校ですので、設備が古くなっていると感じることがあります。例えば、多くの机は傷やへこみがあり書きづらかったり揺れたりします。また、プールはひび割れやサビが見られ、ロッカー、手すりなどの老朽化が進んでおり不便さや危険を感じることもあります。古くなった学校設備の改修をお願いします。改修をする際、優先順位や学校の順番はあるのでしょうか」
市「学校運営は、備品のほかに建物の改修や光熱水費など多くの予算が必要なため、すべての備品を購入できない場合があります。しかし、快適な学習環境のため、机や椅子については優先的に対応しており、令和8年度は予算の増額を検討したいと思っています。備品は各学校に予算を配分し各校が優先順位を決めて修繕、購入を行っています。学校施設の改修は古くなった状況を点数化して点数の低いものから工事を行っています」
渡邉 杏樹 議員(五本松小)(注釈1)「ニュースで、消防団員の数が減り、高齢化が進んでいると知りました。鎌ケ谷市には8分団あるようですが、どのような人が何人いて、平均年齢は何歳でしょうか。消防団の未来のため10代~20代の参加が大切と思うのですが、どれ位いますか。団員を増やすためのPRの方法で提案があります。消防団のキャッチコピーを市内の小中学生から募集し、活動の動画を配信してはいかがでしょうか」
市「市の消防団は、本部、女性部と8個分団で構成され団員は令和7年10月末現在で132人です。平均年齢は44.7歳で、10代はいませんが20代は5人います。職業は農業、自営業、会社員など様々で、『自らの地域は自らが守る』の精神に基づき、災害発生時には現場で消防職員とともに対応し、休日や仕事終了後に訓練などに励んでいます。キャッチコピーの募集と紹介動画の作成は検討したいと思います」
(注釈1)「邉」のしんにょうは、点が1つ
中村 妃花 議員(道野辺小)「私たちは鎌ケ谷市をみんなが楽しく暮らせる街にするため、年齢・性別・障がいのあるなしに関わらず誰でも参加できるイベントを開催したらどうかと考えました。例えば、聴覚や視覚に障がいのある方も参加できるボールカーリングや音のなるボールを使ったスポーツ、手話や点字の勉強会などです。市で開催されている福祉関連のイベントは、どのように周知されどれ位の参加があるのでしょうか」
市「市民が手話や視覚障がいの体験ができる『福福フェア』や、身体に障がいのある方向けの折紙、習字などの福祉講座を開講しています。『みんなのスポーツDay』では、障がいの有無にかかわらずモルックやボッチャなどの軽スポーツを体験できます。提案は、既存のイベントに取り入れることを検討します。イベントは市ホームページや広報かまがやで周知し、『福福フェア』は100名弱、福祉講座は年間延べ940人が参加しました」
永原 和久平 議員(初富小)「給食について全校児童にアンケートを実施したところ、93%が給食を楽しみにしており好きなメニューの1位は唐揚げとの結果が出ました。一方で、蒸しパンやナンなどが小さくなったとの意見もありました。物価高の影響でしょうか。市の予算をこれまでより給食費に充てる計画はありますか。給食の残菜を肥料として活用している事例もあるようですが、市でもできるのでしょうか」
市「給食は、栄養士が国の定める栄養基準に従って献立を作成しているので、主食のパン類の大きさは以前と変わっていません。デザートの蒸しパンなどは栄養価の関係で大きさが変わる場合もあります。市は、令和8年度から小学校と中学1年生の給食費完全無償化を検討しています。残菜の肥料化には大型のごみ処理機が必要で、予算や設置場所、臭いなど課題が多いためさらなる調査研究が必要と考えています」
高間 里桜 議員(中部小)(注釈2)「選挙の投票率が下がっており、特に10代が投票に行かないことを知りました。市はホームページや広報紙での情報発信、期日前投票所の設置など投票率を上げる工夫をしていますが、投票をするとスーパーマーケットや家電量販店で買い物がお得になる『選挙割』があるようです。また、茨城県つくば市ではインターネット投票を進めているようです。市はどのような対策を考えていますか」
市「『選挙割』は、店舗が独自の取り組みとして実施しているもので、市選挙管理委員会は関わっておりません。モノや利益で投票を誘導することは公職選挙法に反する恐れがあるためです。インターネット投票は、つくば市で実証実験が行われていますが、本人確認やセキュリティ確保などの課題もあり、国の動向を見守っているところです。議員の皆さんは6年後に選挙権を持つので、ぜひ投票所に足を運び1票を投じてください」
(注釈2)「高」は、はしごだか
岡村 竜征 議員(西部小)「西部小周辺は、畑が多くあります。植物は二酸化炭素を取り入れ酸素を出すので温暖化防止の鍵となり、安らぎや潤いをもたらし快適な生活に必要なものです。樹木や草地、農地などの緑の土地の割合を『緑被率』と言うそうです。市の令和2年の『緑被率』は43%ですが、現在は何パーセントで理想はどれ位ですか。『緑被率』を上げるための新たな取り組みがありましたら教えてください」
市「市の『緑被率』43%は令和2年度の数字で、現在は宅地化が進み低くなっていると想定されます。国は市街地で3割以上を目指すとしており、市の市街地は3割に満たない状況ですが、全体では4割以上の緑があります。ただ、数字だけでなく緑の質を高める取組も大切です。市の花キキョウを植える事業や自転車歩行者専用道路隣接地の公園整備のほか、梨畑の保全や花壇づくりの応援などに取り組み『緑被率』を維持していきます」

発言する石黒議員(中央)

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