かまがや取材日記 市認定ヘルパー養成講座 令和3年12月24日

更新日:2022年1月5日

高齢者の生活を支援


訪問介護事業者の説明を聞く受講者たち

 家事の支援を必要とする高齢者宅に伺い、お手伝いをする「鎌ケ谷市認定ヘルパー」の養成講座が12月、市内で開かれました。

 認定ヘルパー制度とは、各市町村が生活支援サービスを行うヘルパーの資格を意欲のある住民に認定する取り組みで、介護保険法に定められた事業です。養成講座を受講すれば、訪問介護員の資格がなくても各市町村内において高齢者宅で掃除、洗濯、買い物、調理などの生活支援サービスを行うことができます。

 鎌ケ谷市では平成28年度から毎年度、認定ヘルパー養成講座(無料)を開いており、これまで89人の市民が市認定ヘルパーの資格を得ました。市認定ヘルパーの中には、市内の訪問介護事業者と雇用契約を結び、生活支援の仕事にいそしんでいる人もいます。

 今年度の養成講座は12月4日、11日、18日、24日の計4回開かれ、47歳から74歳までの7人(男性1人、女性6人)が受講しました。講義の内容は高齢者の心身の特性、認知症の理解、コミュニケーションの取り方、緊急時の対応などです。最終日の24日は市役所で開かれ、各自に認定証が手渡された後、市内の2訪問介護事業者(シルバーハート訪問介護事業所、ぞうさん訪問介護ステーション)と、有償ボランティア事業所(ふれあいサービス)が自社の紹介や勤務時間、給料などの説明を行いました。

 各事業者は「支援サービスの要望は多く、応えきれていないのが現状」「自分のライフスタイルの合わせた働き方ができます」「人のために働ける素敵な仕事です」などと説明し、受講者たちは熱心に耳を傾けていました。

 昔は、介護・支援は家族や親族が担うものとされてきました。しかし、少子高齢化や核家族化の進展に伴い「介護の社会化」が不可欠となり、国は2000年に介護保険制度をスタートさせました。今後も高齢化は一層進み、介護・支援サービスの要望が増え続けるのは確実で、介護保険制度を円滑に運営するにはサービスの担い手を拡充させる必要があります。

 鎌ケ谷市でも事情は同じです。市の65歳以上が総人口に占める高齢化率は28.6%(令和3年4月1日)で、千葉県全体の27.3%を上回っています。一方、訪問介護事業所数は24で、高齢者人口に占める訪問介護事業者数の割合は0.08%となっており県全体の0.11%を下回っています。介護・支援サービスの担い手養成は市の重要な課題です。

 市認定ヘルパー養成講座は来年度から、「介護に関する入門的研修」と名称を変更して開催する予定です。介護・支援に関心のある方は、ぜひ受講をご検討ください。

 

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