ありのみ便り 令和3年11月1日号

更新日:2021年11月2日

AED

 最近、公共施設や商業施設などでAED(自動体外式除細動器)をよく見かけるようになりました。

 AEDは心室細動という不整脈で心臓が停止した人に使用し、電気ショックで心臓の機能を回復させる小型の救命機器です。心室細動は心臓の心室が痙攣して血液を送り出せなくなる状態です。脳や肝臓などの臓器に血液が行きませんので死に至ります。心臓が原因の突然死の多くが心室細動を起こしています。

 心室細動の人を救うのは時間との闘いです。助かる確率は1分経過するごとに10%減ると言われています。人が突然倒れた際、救急車到着までの間にAEDを使えば助かる可能性は高まります。令和元年中、全国で一般人によるAED措置で603人が命を救われ社会復帰しています。鎌ケ谷市内でも平成27年以降、3人の方がAEDの救命措置を受け、社会に復帰しています。

 AEDが多くの場所に置かれ、万が一の際にすぐ使用できれば安心感は増します。市内には55か所の公共施設内にAEDが置かれていますが、休日や夜間の閉館時は利用できませんでした。そこで24時間・365日誰でも利用できるようにするため、市は今年度からAEDの屋外設置を始めました。まず図書館本館、小学校8校、保育園3園など21施設でAEDを屋外収納ボックスに移しました。来年度以降も屋外設置を進め、令和7年度までには計39施設に増やす計画です。

 AEDは経験の無い人でも使えるよう、機器が音声で操作方法を指示してくれます。心電図から心室細動ではないと判断すれば電気ショックのスイッチが入らないなど、誤操作を防ぐ仕組みも備えています。とはいえ、人が意識不明で倒れている現場でいきなりAEDを使える自信はないかも…。市消防本部ではAEDの使い方や心臓マッサージ(胸骨圧迫)のやり方が学べる救命講習(無料)を月一度開催しています。講習で一度体験しておけば、現場での対応は違ったものになるでしょう。

 また、市ホームページには「鎌ケ谷市AEDマップ」が掲載されています。市内には55公共施設のほか、商業店舗、駅、事業所など多くの民間施設にもAEDが置かれています。市内で使用できるAEDが設置された施設は官民合わせて約130あり、それらの場所はAEDマップに示されています。万が一の時のため、AEDがどこにあるのかチェックしておくといいと思います。



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