ありのみ便り 令和3年4月15日号

更新日:2021年4月20日

自転車

 小欄や市ホームページの記事の取材で市内を回る際、市役所に配備された自転車を利用しています。狭い道も渋滞した道路もスイスイ進め、駐車場を探す必要もありません。電動アシスト自転車なら上り坂も楽勝です。

 日差しを浴び、風を全身で感じながらハンドルを握るのは気持ちのいいものです。自転車を乗り回すのは子どもの時以来何十年かぶりのことですが、改めて便利な乗り物だなあと認識しました。特に、鎌ケ谷のようなコンパクトな街にはピッタリの移動手段です。

 市内でも小学生から子ども連れのお母さん、お年寄りまで幅広い世代の多くの人が遊びや通勤・通学、買い物などに自転車を使っています。自転車は手軽で身近な「足」ですが、ここ数年、安全面で大きなニュースとなることもあります。

 神戸市で自転車の小学生が62歳の女性をはねて後遺症が残る大けがをさせ、裁判所が約9500万円の損害賠償を命じた判決は衝撃でした。これ以外にも、交通事故で自転車運転者に過失があるとして数千万円の賠償を命じた判決は何件も出ています。

 また昨年、埼玉県の男性が全国で初めて、自転車によるあおり運転(妨害運転)の容疑で逮捕され、同罪で起訴されました。自転車は弱者と思われがちですが「加害者」にもなるのです。免許が必要なく原動機の付いていない身近な乗り物ですが、道路交通法上の「軽車両」であることを忘れてはいけません。

 市内では毎年、数十件の自転車事故が発生しています。令和2年は65件で、交通事故全体の約30%を占めています。市では平成31年に「鎌ケ谷市自転車ネットワーク計画」を策定し自転車専用通行帯などを整備する路線を決めました。ソフト面では小中学生や高齢者対象の交通安全教室を警察と連携して開催するなどし、自転車事故削減と快適な自転車利用環境を目指しています。また、万が一の際の賠償責任に備える自転車保険の加入を中学校で推奨しています。

 新年度入りの4月を迎え、進学、就職などで通勤・通学に自転車を利用し始めた人もいるでしょう。新たに乗り始めた人も、以前から乗っている人も改めて安全運転を心がけてください。そして、加入してない人は自転車保険も検討してみてください。

 

 



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