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気になるスポット2 平成31年3月18日

更新日:2020年4月1日

台地にある「分水界(嶺)」

 「分水界(嶺)」という言葉からどんなイメージが頭に浮かびますか。
 
 分水界(嶺)は、雨水が異なった水系に流れる境界の場所です。山岳地帯に多く見られ、日本列島には川の流れが太平洋側と日本海側に分かれる境界の連続線「中央分水嶺」があります。分水界(嶺)とは、山登りで出会うスポットと思いがちですが、実は土地が平坦な鎌ケ谷にもあるのです。
 
 その場所は、富岡二丁目と右京塚の交差点付近です。ここを境に雨水は北の手賀沼水系、東の印旛沼水系、そして南の東京湾の方向に分かれて流れます。すぐ近くにある市の生涯学習推進センター前には、分水界(嶺)の存在を知らせるモニュメントが設置されています。平成24年に市民有志から寄贈されたもので、石を組み合わせた高さ70センチのピラミッド型モニュメントです。この分水界(嶺)は「雨の三叉路」と名付けられています。
 
 この付近の標高は約29メートル。現場付近を歩いてみたのですが、小高い丘があるわけでもなく、正直、ぴんと来ませんでした。でも、3方向へ流れる分水界(嶺)が、それも街中にあるのは非常に珍しいことで、平成24年9月には「NPO法人ふるさとオンリーワンのまち」から、あまり知られていないユニークな観光資源として認定されています。地形は、街の表面を見ただけではわからないこともあるのですね。
 
 分水界(嶺)の存在を知ったことで、私たちが住む北総台地について改めて興味を持ちました。鎌ケ谷市域は主に、標高20メートルから30メートルの台地と、これが削られた標高5メートルから10メートルの谷状の低地からなっています。地層は上から下に向かって黒土層、関東ローム層、常総粘土層、木下層などと続いています。木下層は約13万年前の古東京湾最後の堆積物だそうです。大昔、鎌ケ谷は海の底だったのですね。
 
 そして、関東ローム層は富士山などの噴火で運ばれた火山灰が堆積したもので、市内のどこを掘っても表層の黒土の下からローム層の赤茶けた色の土が出てきます。火山灰土は粒子が細かいため乾燥すると風で舞い上がるうえ、一般に水を通しやすいので水田には向きません。北総台地は、谷底など一部は谷津田として開墾されたのですが、それ以外は農耕に適さない荒れ地だったのです。江戸時代、馬の牧場「牧」として利用されたのも納得できます。
 
 分水界(嶺)から、悠久の時間が作り上げた北総台地の歴史に思いをはせました。

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電話:047-445-1073

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