薬と健康の週間 毎年10月17日から10月23日まで
更新日:2025年10月17日
毎年10月17日から10月23日は、薬と健康の週間です。
1人でも多くのかたに、医薬品を正しく使うことの大切さや薬剤師が果たす役割について知っていただくため、鎌ケ谷市国民健康保険加入者を対象に開催した「おくすりセミナー」の内容や関連リンクの情報をお伝えします。
おくすりセミナー
令和7年8月8日(金曜日)に「おくすりセミナー」を以下の内容で実施しました。
- 薬剤師による約60分の講演
- 薬剤師による個別服薬相談会(1人10分程度)
- 健康測定器具による測定体験会
- 肌年齢
- AGEs(終末糖化産物)
- 血圧
薬剤師による講演の様子
医療用医薬品とOTC医薬品(薬局等で購入できる市販薬)の違い、正しいお薬の使い方、副作用に関すること、適切なセルフメディケーション方法等について、講師の薬剤師より講演を行いました。
参加者の皆さんは熱心に聴講され、時間いっぱいまで質疑応答の時間を設けました。
個別服薬相談会の様子(画像は令和6年度のものです)
一人一人の薬に関する疑問に薬剤師がお答えしました。薬の効果や副作用に関する相談などがありました。
AGEsなどの健康測定会の様子
各種測定機器(肌年齢、AGEs、血圧)での健康チェックや、保健師や管理栄養士による健康相談などを行いました。
セミナーの内容
セルフメディケーションについて
セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」(WHOの定義)です。セルフメディケーションを行うことで、毎日の健康管理の習慣が身につく、医療や薬の知識が身につく、疾患により医療機関で受診する手間と時間が省ける、通院が減ることで国民医療費の増加を防ぐ等の効果が期待できます。
毎日の健康管理(健全な食生活、適度な休養、適度な運動)を心掛け、軽い不調を感じたときは調剤薬局等にいる薬剤師に相談しましょう。受診勧奨や適切なOTC医薬品の選択、生活習慣等についてアドバイスをしてくれます。
セミナー後アンケートの結果
「セルフメディケーションについて理解は深まりましたか」という質問に対して、参加者20名中、2名が「よくわかった」、12名が「わかった」、4名が「ややわかった」、2名が回答なし、という回答でした。
OTC(市販薬)について
OTC医薬品とは、処方せんがなくても薬局やドラッグストア等で自分の判断で購入できる市販の薬です。セルフメディケーションの実現には、OTC医薬品の適切な使用が重要となります。
OTC医薬品は要指導医薬品と一般用医薬品の2種類があり、要指導医薬品は、医療用医薬品からOTC医薬品に変更となってからの期間が比較的短いものや、劇薬が該当します。そのため、薬剤師から対面での情報提供や指導を受けなければ購入できません。
一般用医薬品はリスクに応じて第1類から3類に分類され、第1類は薬剤師が対応し、書面での情報提供が義務化されております。そのほかの第2~3類は登録販売者が相談に応じます。服薬について不安なことや疑問がある場合は、登録販売者もしくは薬剤師に相談しましょう。
ポリファーマシーについて
お薬を数種類飲む人の様子
複数の病院にかかり、別々の薬局で薬を処方してもらっていると、薬の量や種類が増えすぎて、健康に害を及ぼすこともあります。服用している薬剤の数が6種類以上になると、特に高齢者の場合、ふらつきや認知機能の低下など副作用が起こりやすいリスクがあります。
複数の薬の服用によって副作用が強く出たりきちんと薬が飲めなくなっていたりする状態を、ポリファーマシーといいます。
受診先あるいは薬局毎におくすり手帳を作っていると、飲んでいる薬のチェックが難しくなり、薬の作用・副作用で身体に影響が出るような危険な飲み合わせや、同じ薬を二重に処方してしまう恐れがあります。
おくすり手帳は必ず1冊にまとめ、アレルギー歴や副作用歴などがあれば記入しておきましょう。
関連リンクのご紹介
薬を正しく使うための基本的な知識や最新の情報がわかりやすくまとまっているパンフレット「知っておきたい薬の知識」などをダウンロードできる厚生労働省のホームページです。
薬剤師の役割やかかりつけ薬剤師・薬局をもつことのメリットなどが動画を視聴することで理解できる日本薬剤師会のホームページです。
問い合わせ
市民生活部 保険年金課 保健事業係
〒273-0195 千葉県鎌ケ谷市新鎌ケ谷二丁目6番1号 市庁舎1階
電話:047-445-1418
ファクス:047-445-1400
