更新日:2023年5月22日
毎月8日はカミングデー 【ひと口30回以上噛むことを意識しましょう】
「噛ミング30(カミングサンマル)」とは、ひとくち30回以上噛むことを目標としたキャッチフレーズです。
これは、歯科保健のターゲットとして「むし歯」や「歯周病」の改善に加え、「食育」や「高齢者への誤嚥や窒息防止に重点を置いた対応」が重要であるとの考え方に基づいた取組みのひとつです。
「よく噛む」ことの効果を覚えやすいフレーズにしたものが「ひみこのはがいーぜ」です。
・・・肥満防止
・・・味覚の発達
・・・言葉の発音はっきり
・・・脳の発達
・・・歯の病気予防
・・・がん予防
・・・胃腸快調
・・・全力投球
よく噛むと、口の中に唾液だえき(つば)がたくさん出てきます。すると血液中の糖分(とうぶん)が上がってお腹がいっぱいになったと感じます。つまり食べ過ぎを防いで肥満予防にもダイエットにもなります。
ご飯やパンを何度も噛んでいると、甘さを感じるようになります。他の食べ物でも、噛めば噛むほど味が出て食べ物の味がよくわかります。いつも食べているものでも、おいしく感じることができるのです。
よく噛むことで、口のまわりの筋肉をたくさん動かすようになるため、頬や舌がよく動くようになります。そうすると、言葉を発音する時に口が良く動き、はっきりとした発音ができるようになります。
食べ物が口に入ると、舌や歯が刺激を受け、脳にその様子が伝わります。よく噛むことで、脳に血液がたくさん流れ、栄養分も送られるので、脳の働きをよくしてくれるのです。
よく噛むと歯のおそうじになります。また、歯ぐきの血流もよくなり、歯ぐきの病気予防になります。
よく噛むと、たくさん唾液だえき(つば)が出ます。唾液には、がん細胞を抑えてくれるもの(酵素=こうそ)が含まれているので、がん予防になります。バランスよく食べることも大切です。
よく噛めば食べ物は細かくくだかれ、唾液だえきとよくまざります。くだかれた食べ物は胃の中に入り、腸に行きます。すると胃や腸は、あまり苦労することなく消化できます。そのおかげで胃腸の調子がよくなります。
歯をくいしばると、全身に力が行きわたり、手足の先まで力が入ります。運動する時には、瞬発力(しゅんぱつりょく)が高まります。
健康福祉部 健康増進課 母子保健係