脳脊髄液減少症について


「脳脊髄液減少症」とはこんな病気です。

 体への何らかの衝撃によって、脳脊髄液が漏れ続けて減少し、頭痛やめまい、吐き気などのさまざまな症状に慢性的に苦しめられる病気です。頭痛やめまい、吐き気のほか、全身の疲労感や倦怠感、立ちくらみ、記憶力の低下、背中の痛み、それらが原因となる集中力の低下などがおきます。この病気は、体育の授業中、部活動の練習中、廊下の歩行などで、尻もちをついたり、頭を打ったり、激突したりした場合におこる他、交通事故や楽器の演奏などが原因でこの病気になる場合もあると言われています。
 この「脳脊髄液減少症」は、脳や脊髄を守るクッションの役目をしている髄液が、衝撃によって漏れて減ってしまうことで大脳や小脳の位置が下がり、結果として脳と頭がい骨をつないでいる神経や血管が引っぱられて脳の機能が低下するために、神経系の症状が出てしまうという病気です。


「脳脊髄液減少症」について知っておいていただきたいこと

 病気の特徴として、朝、頭痛で起きることができず、立ちくらみやめまいなどの症状が出るため、似たような症状の「起立性調節障害」「自律神経失調症」「心身症」などと誤解を受けやすく、いわゆる「不登校」と判断されたり、怠けていると見られたりしがちです。しかし、同様の症状であっても、衝撃によって髄液が漏れていることが原因である場合には、「脳脊髄液減少症」という病気が考えられますので、決して怠けているわけではありません。回復には安静にすることが一番とされる病気ですので、「脳脊髄液減少症」と診断されている児童生徒に対しての理解が必要です。また、いつでも誰でも遭遇する可能性がある身近な病気ですので、交通事故やスポーツ外傷の後、頭痛やめまいなどの症状が続いてみられる場合は、安静を保ちつつ、医療機関を受診することが大切です。
参考資料
「子どもの脳脊髄液減少症」
     2007年 株式会社日本医療企画発行


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