歯と口の健康づくり
永久歯のむし歯と歯周病予防の推進
1 生涯自分の歯で食べるために「8020推進運動(※1)」を継続します
寝たきりにならず健康寿命を延ばすためには、生涯自分の歯でよく噛み食べられることが重要な条件の一つです。
そのためには自分の歯を早く失わないことが欠かせません。しかし、早い人で50歳頃から永久歯が20本以下になっている現状(※2)があります。そこで8020推進運動を継続し、永久歯を早く失わないことの大切さの周知や、永久歯を失う原因のほとんどを占めているむし歯や歯周病の予防対策に重点をおきます。
2 「永久歯は小学校卒業するまでむし歯にしにない」運動を展開します
むし歯は、「むし歯になったら治療すればいい」感覚の多い病気です。しかし、むし歯で治療を受ける時期が若い年齢であればあるほど、また、治療を繰り返す生活が続けば続くほど、永久歯は若い年代で失われていきます。 そこでこれからは、「むし歯があって当然」から「むし歯はないのが当たり前」への意識改革をめざし、「永久歯は小学校卒業するまでむし歯にしにない」を啓発していきます。そしてその具体策として「幼稚園・保育園・小学校時代のフッ化物応用」、「むし歯菌の感染予防」や「むし歯にしない食習慣」について、保護者や子どもを取り巻く関係者とともに推進していきます。
3 「歯周病にならない 悪化させない」を周知します
歯周病は「糖尿病や心臓疾患など全身の病気」と大きな関連があることがわかってきました。しかし、歯周病は痛みなどの自覚症状が乏しいために放置されがちで、症状が出た時には歯を抜くなど手遅れになっていることが少なくありません。そこで、自覚症状のない若い世代から歯周病を理解し、セルフケア(※3)と専門家のケア(※4)を両輪とした予防方法を行うよう普及啓発をします。
口からはじめる「食育」の推進
1 「噛ミング30(カミングサンマル)」を周知します
よく噛んで食べることが、肥満予防などの生活習慣病予防や窒息予防に繋がることがわかってきました。糖尿病や循環器病予防に繋がる食行動のあり方として「ひと口30回以上噛むこと」の大切さを周知します。また、子どもや高齢者ではよく噛むことが「窒息事故予防」に繋がることを周知します。
2 噛ミング30伝え隊 (仮称)とともに「よく噛む人」を増やします
「わかっちゃいるけどやめられない」早食いやまる飲みをどうしたらやめられるか、そしてどうしたらよく噛む大切さを多くの人に伝え実践してもらえるか、市民の皆さんとともに考えていきます。その第一段階として噛ミング30伝え隊 (仮称)を養成し、「うえる(well)かむ鎌ケ谷」を合言葉に「よく噛む人」を増やす活動を行います。
(※1)8020推進運動~生涯自分の歯を20本以上に保つことを推進する運動
(※2)平成22年市民健康意識調査結果より
(※3)セルフケア~自分で行う歯みがきや歯間清掃等
(※4)専門家のケア~歯科医院で行う歯石除去や歯面清掃等
